カンボジア政府高官は12日、新型コロナウイルス感染の疑いを巡り日本に入港できなかった香港発のクルーズ船「ウエステルダム」の寄港を許可すると明らかにした。カンボジア南部シアヌークビル港に13日午前、到着する見通しだ。
日本政府によると、ウエステルダムには乗客乗員約2300人が乗っており、うち5人が日本人。船舶自動識別装置(AIS)に基づくインターネット情報によると、すでにタイ湾内に入っている。
1日に香港を出発し、台湾を経て日本に到着する予定だったが、日本政府が新型コロナウイルスによる肺炎を発症した恐れのある人が確認されたとして、香港に戻るよう要請した。
運航会社はその後、タイで乗客を下船させると発表したが、タイ政府は「許可しない」と表明。運航会社側は「船内で感染者が出たと考える理由はない」と訴えていた。(共同)