エアバス10年ぶり最終赤字 19年12月期、汚職罰金響く





会見に臨むエアバスのフォーリ最高経営責任者(CEO)=13日、フランス・トゥールーズ(ロイター)

 欧州航空機大手エアバスが13日発表した2019年12月期決算は、最終損益が13億6200万ユーロ(約1620億円)の赤字となった(前期は30億5400万ユーロの黒字)。赤字は10年ぶり。汚職容疑をめぐり、訴追を免れるため多額の罰金を支払ったのが響いた。

 米大手ボーイングが主力機の墜落事故に伴い苦戦する中、エアバスは着実に受注を積み重ねていたがつまずいた。新型コロナウイルスの感染拡大が今後の業績に影響する恐れもあり、楽観できない状況が続く。

 19年12月期の売上高は前期比11%増の704億7800万ユーロだった。フォーリ最高経営責任者(CEO)は「20年は業績を改善し将来に備えるため、企業文化を強化しコスト構造を調整する」とのコメントを出した。

 エアバスは航空機の売買契約をめぐり世界各国の政府関係者らに贈賄を繰り返していたとして、計約36億ユーロの罰金を支払うことで米英仏の各捜査当局と合意していた。(共同)



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