昨年行われた計18のボートレースで順位を操作し、見返りに現金計約3400万円を受け取ったとして、名古屋地検特捜部は17日、モーターボート競走法違反の罪で元ボートレーサー、西川昌希容疑者(29)=住所不定=を、現金を渡したとして同法違反の罪で親族の会社員、増川遵容疑者(53)=津市=をそれぞれ追起訴した。
起訴状などによると、2人は共謀し、昨年1~9月に丸亀モーターボート競走場(香川県丸亀市)やボートレース三国(福井県坂井市)など9都府県の10の競走場で行われた18レースで、増川被告が3連単舟券を複数枚購入。舟券が的中するよう、西川被告が故意に順位を操作して競走の公正を害したほか、増川被告が報酬として3425万円を渡し、西川被告は受け取ったとしている。