「天然水」ブランド、レモン推し 甘くなく、すっきり味 サントリー


 サントリー食品インターナショナルは25日開いた戦略説明会で、「サントリー天然水」ブランドから「サントリー天然水 Clear(クリア)レモン」を3月24日に発売すると発表した。飲料市場では健康意識の高まりなどを背景に、甘味を抑えたり糖分を加えていなかったりする“無糖系”飲料の伸長が続いており、新商品投入や商品リニューアルを行って無糖嗜好への対応を強化する。

 新商品は水のような飲み心地ながら味わいがあっておいしく感じる飲料を目指した。殺菌工程で通常製造時よりも低い温度で処理することで、有機レモン果汁を使ったみずみずしい味わいを生かすことができた。中味の調整でハチミツを使ったが、糖分は食品表示法の基準(製品100ミリリットル当たり0・5グラム未満)を満たし「無糖」表示となった。540ミリリットル入りペットボトルで希望小売価格は税別131円。

 このほか、同ブランドの炭酸飲料「サントリー天然水 スパークリング」シリーズ4品を3月10日にリニューアル発売。このうち、レモン味の「スパークリングレモン」では酸味を抑えて爽やかさを感じる中味に仕上げた。クリアレモンとともに“2大レモン商品”として炭酸の有無での飲み分けを定着させたい考え。

 説明会でジャパン事業本部ブランド開発事業部の五十嵐亨子部長は、飲料や缶酎ハイなどの酒類でレモン味の商品が人気となっているのは「レモン味は甘くないものの代表格で食事にも合うからでは」と分析。このためレモン味を中心に「無糖であっても味わいがあっておいしい」商品軸を強化した。



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