新型コロナウイルスの感染拡大で一般参加者の出走が中止になった来月1日の「東京マラソン」。当日はマラソン・車いすのトップアスリートが参加するエリートの部のみ開催されることになり、東京都内の主要道路で車両通行が制限されるが、当初の予定より規制時間は短縮される。規制を実施する警視庁は、迂回ルートの事前確認などを呼びかけている。
警視庁などによると、規制区間は昨年と同様で、スタート地点の都庁(新宿区)付近の都庁通りを皮切りに、レースの進行に合わせ順次移行する。
規制時間は昨年より数時間短縮され、大半の区間で午後1時前までに解除される見込み。日本橋3丁目から銀座4丁目の中央通りでは昨年、午前9時半~午後2時35分だったが、今回は正午までとなる。ゴール地点の東京駅前の行幸通りは午前7時から午後4時25分の予定。詳細は同庁公式サイトに掲載されている。
開催に先立ち、今月開かれた同庁の対策会議で対策本部長の緒方禎己副総監は「東京五輪を目前に控え、これまで以上にテロの脅威が高まっている。対策を確実に実践していく」と訓示。新型コロナウイルスの影響で例年100万人規模が集まる観客数も減るとみられるが、テロや不審ドローンに対応する専門部隊を配置するなど、昨年とほぼ同様の態勢で臨む。