茂木敏充外相は28日、外務省で来日した中国の外交担当トップの楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)共産党政治局員と会談し、4月上旬で調整している習近平国家主席の国賓としての来日について、引き続き緊密に意思疎通を図ることで一致した。茂木氏は会談後、記者団に「現時点で習主席の訪日の予定に変更はない」と述べた。
茂木氏は記者団に「中国の国家主席の訪日は十年に一度のことであり、十分な成果を上げることが必要だ」とも述べ、来日時に予定される安倍晋三首相と習氏による首脳会談の成果をめぐっても、日中間で調整を続ける考えを示した。
中国では3月5日に開幕予定だった全国人民代表大会(全人代=国会)の延期が決まり、予定通り習氏が来日するか、依然として懐疑的な見方も広がっている。