漁船と遊漁船衝突2人死亡 1人重傷、長崎・壱岐沖


 29日午後2時15分ごろ、長崎県壱岐市沖で同市のイカ釣り漁船「孝久丸」(19トン、2人乗り組み)と、福岡県糸島市の遊漁船「しんえい丸」(6人乗り組み)が衝突した。壱岐海上保安署によると、2隻の男性計8人全員が病院に搬送され、しんえい丸の2人の死亡が確認された。他に同船の60代男性1人が重傷。

 死亡した2人はいずれも釣り客で、福岡市東区三苫の高橋信昭さん(67)と、同市南区檜原の藤原孝昭さん(69)。

 海上でいかりを下ろして釣りをしていたしんえい丸の左舷に、孝久丸の船首が衝突。しんえい丸は転覆し、船長や釣り客ら全員が海に投げ出され、近くの漁船が救助した。重傷の1人を含む6人は意識があり、命に別条はないという。

 運輸安全委員会は29日、船舶事故調査官2人を担当に指名し、原因を調べると明らかにした。

 現場は壱岐島の北側沖。当時、雨が降っており、北東の風8メートル、波の高さは1・5メートルだった。



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