貝塚をドローン拠点に 立体測量の基準点を新年度設置

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 大阪府貝塚市は令和2年度、市中央部にある市立ドローンフィールド(約7ヘクタール)に、森林などの地表をドローンで立体測量する「レーザー測量」の基準点を新たに設置する。2年度当初予算案に関連予算200万円を計上し、ドローンレーザー測量の技術検定が可能な施設として整備する。常設の検定施設は全国的にも珍しいという。市は「ドローン技術者が交流する拠点にしたい」と期待する。


貝塚市立ドローンフィールド。新たにドローンレーザー測量の基準点が設置される=大阪府貝塚市
貝塚市立ドローンフィールド。新たにドローンレーザー測量の基準点が設置される=大阪府貝塚市

 市立ドローンフィールドは、市が旧大阪市貝塚ピクニックセンター跡地などの丘陵約37ヘクタールを整備した「せんごくの杜」の一部で、平成30年4月に開業。ドローンの飛行が禁止される「人口集中地区」の区域外で広い空間を確保できる利点を生かし、ドローン操縦の講習会や「ドローン測量教育研究機構」(DSERO)が実施する測量検定の場として貸し出している。

 ドローン測量は、高解像度のデータを航空機より低コストで収集できるなどのメリットがあり、建設業界などで導入が進んでいる。一方で森林は樹木が邪魔になり、ドローンによる精密なデータ取得が困難だったが、葉と葉の隙間から地上にレーザーを当てて地肌を立体的に浮かび上がらせるレーザー測量なら、測量の時間短縮や高精度なデータ取得が可能になる。

 「基準点」は、地球上の位置を正確に測定して設置される測量の基準。貝塚市はDSEROと協定を結び、ドローンフィールドに国土地理院の承認を受けた公共基準点を7カ所設置している。しかし、レーザー測量の基準点はなく、検定のたびに半日がかりで設置している。

 そこで、令和2年度はDSEROと連携し、10月ごろにレーザー測量基準点(一辺約1メートルの立方体、コンクリート製)をフィールド内に8カ所設置する。市担当者は「基準点の大きさなどの詳細は国土地理院と協議したい」と話す。

 市はドローンフィールドの活用に向け、ドローンの速さや操作の正確さを競う「ドローンレース」の誘致も目指す。

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