滝沢秀明氏の“電撃退社”舞台裏、ジュリー氏著書で「内容証明」発覚に波紋

滝沢秀明氏が代表取締役を務める芸能事務所「TOBE」は始動から2年を迎え、所属アーティストたちは活動の幅を広げ、目覚ましい活躍を見せています。しかし、かつて旧ジャニーズ事務所の副社長という要職にあった滝沢氏の突然の退社劇は、未だに多くの憶測を呼んでいます。特に、最近出版された藤島ジュリー景子氏の著書によって、その退社の具体的な経緯が明かされたことで、業界内外に新たな波紋が広がっています。

TOBE代表取締役の滝沢秀明氏。旧ジャニーズ事務所退社を巡る波紋の中心人物。TOBE代表取締役の滝沢秀明氏。旧ジャニーズ事務所退社を巡る波紋の中心人物。

ジュリー氏著書が明かす「突然の内容証明」

今回の波紋の発端は、7月18日に発売されたSMILE-UP.の元代表取締役、藤島ジュリー景子氏の著書『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』(新潮社)です。作家の早見和真氏がジュリー氏にインタビューした内容が綴られた同書の中で、滝沢氏の旧ジャニーズ事務所退社についても言及されています。

これまで詳細が明かされていなかった滝沢氏の退社経緯について、ジュリー氏の著書には「滝沢くんからはいきなり内容証明が届いたんです」と記載されており、退職理由の説明がないまま、滝沢氏側から一方的に内容証明が送付されたことが明らかになりました。2022年11月の『スポーツニッポン』では、滝沢氏が弁護士を通じて退社の意思を申し入れ、事務所と滝沢氏が代理人を立てて話し合っていると報じられていましたが、今回の著書によって、当時の上司であったジュリー氏でさえ、その退社理由を把握していなかったという衝撃的な事実が判明したのです。

世間が抱く「社会人マナー」への疑問

かつての上司であるジュリー氏によって、滝沢氏の“電撃退社”の舞台裏が暴露されたことに対し、SNS上では大きな反響が寄せられています。特にX(旧Twitter)では、「想像以上に酷かった滝沢さんの辞め方 ドン引き」「滝沢はなんで内容証明書で退職しますなんていきなり送り付けたのかがモヤッとする」「内容証明だけで、理由も書かずに会社を辞めた滝沢氏は最低だな」「滝沢氏の辞め方が完全に「退職代行」な件」といった、滝沢氏の退社方法に対する疑問や批判の声が多くあがっています。

芸能記者によると、滝沢氏は2020年からジュニアのプロデュース業に携わり、Snow Man、SixTONES、Travis Japanといった人気グループをデビューさせるなど、その手腕は高く評価されていました。しかし、旧ジャニーズ事務所や関連会社の幹部を務めるほどの要職にあったにもかかわらず、今回明らかになったような一方的な形で退社の意思を伝えたことに対し、社会人としてのマナーに違和感を覚える向きもあるようです。

TOBE躍進の陰で古巣への影響も

旧ジャニーズ事務所退社後、滝沢氏は2023年3月に新会社「TOBE」を立ち上げました。その後、旧ジャニーズ事務所を退所した三宅健、北山宏光、そしてKing & Prince(当時)の平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太らがTOBEに合流。2024年3月には所属アーティストによる東京ドーム公演も開催するなど、TOBEは目覚ましい躍進を遂げています。

一方で、滝沢氏の突然の退社は、古巣である旧ジャニーズ事務所にも大きな影響を与えました。滝沢氏の後任として、2022年11月に井ノ原快彦氏がジャニーズアイランド(現Annex)の代表取締役に就任しましたが、当時の状況は非常にあわただしく、滝沢氏がジュニアの育成を「放り出した」かのような印象を受けた人も少なくありませんでした。今回のジュリー氏の著書での告白は、当時抱かれたであろうその疑念をさらに強める結果となった、と前出の芸能記者は指摘しています。ファンだけでなく、事務所内部でも滝沢氏の退社はまさに「青天の霹靂」であったことが改めて浮き彫りになった形です。

結論

滝沢秀明氏の旧ジャニーズ事務所退社は、単なる組織内の人事異動に留まらず、当事者である藤島ジュリー景子氏にとっても「突然の内容証明」という形で伝えられたことが、新たな情報として明らかになりました。TOBEの成功とは対照的に、旧ジャニーズ事務所側がその退社劇の影響を受けたことも示され、この一連の出来事は芸能界におけるビジネス慣習や、社会人としての振る舞いについて改めて議論を呼んでいます。今回の新事実が、今後どのような波紋を広げていくのか、引き続き注目が集まることでしょう。


参考資料: