11日の東日本大震災追悼式、中止へ 政府方針





閣議に臨む安倍晋三首相ら=3日午前、首相官邸(春名中撮影)

 政府は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月11日に国立劇場(東京都千代田区)で開催を予定している政府主催の東日本大震災追悼式を中止する方針を固めた。6日に閣議決定する。複数の政府関係者が明らかにした。

 追悼式の開催に関しては、感染拡大後、出席者を600~700人程度とするほか、中央省庁の出席者を閣僚級のみに限定するなど、例年より規模を大幅に縮小して開催する方向で調整してきたが、全国的な感染の拡大を受けて中止に傾いた。

 安倍晋三首相は先月26日、大人数が集まる全国的なスポーツや文化イベントの中止や延期、規模縮小を要請。岩手、宮城、福島の被災3県の自治体では、追悼式の中止や規模縮小の決定が相次いでいる。

 菅義偉官房長官は3日の記者会見で、追悼式開催の可否について「さまざまな状況を見ながら最終的な検討をしたい」と述べていた。

 政府主催の追悼式に関しては菅氏が1月21日の記者会見で、開催は発生から10年を迎える令和3年までを基本とする考えを示している。4年以降については、情勢を見て判断するとした。



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