【ワシントン=塩原永久】米大統領選の民主党候補指名争いは3日、14州の予備選などが集中する「スーパーチューズデー」を迎え、各州で順次開票が始まった。米主要メディアによると、中道派のバイデン前副大統領(77)がバージニア、ノースカロライナ、アラバマ、オクラホマの南部4州で勝利を確実にした。左派のサンダース上院議員(78)は地元である東部バーモント州を制した。
事前の世論調査では、サンダース氏が支持率で首位に立っていたが、2位のバイデン氏は、黒人の有権者が多い南部の州で得票を伸ばしている。同氏は黒人のオバマ前大統領に仕え、他候補に比べて非白人層の支持者が多い。左派のウォーレン上院議員(70)は伸び悩んでいる。
世論調査では、サンダース氏が西部カリフォルニア(代議員数415人)や南部テキサス(同228人)でリードしている。
出馬表明が遅れた中道派のブルームバーグ前ニューヨーク市長(78)が初参戦しており、テレビCMや選挙運動員の展開に巨費を投じて認知度を高めるなど上位に食い込むかが注目される。
スーパーチューズデーでは、全米各州に割り当てられた一般代議員の計3979人のうち、約3分の1の1357人が対象となる。候補が最終的に指名を獲得するには、一般代議員の過半数を得る必要がある。3日深夜から4日未明(日本時間4日午後)にかけてスーパーチューズデーの大勢が判明する見通し。