茂木敏充外相は5日の参院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、2日に世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が日本を含む4カ国を「最大の懸念」と名指ししたこと関し、3日以降は日本を除く韓国、イタリア、イランの3カ国を懸念の対象としていることを明らかにした。「(WHOの)一番新しいリリースを見ても、中国以外の症例の8割は(日本を除く)3カ国によるものと表明している」と述べた。
茂木氏は「日本としても(WHOに)科学的知見、事実に基づいて発言することは重要だと申し入れている」と説明した。
安倍晋三首相は4日の参院予算委で、2日のWHO事務局長の発言について「真剣に受け止めなければならない」と述べていた。