20カ国・地域(G20)の財務相と中央銀行総裁は6日、新型コロナウイルス感染症に関し「金融市場や経済への影響を含め、状況の進展を注視している」との声明を発表した。景気下支えへ政策を総動員する方針を改めて強調した。2月23日の会合閉幕後にも出したが、G20の姿勢を明確に示すことで市場の動揺を鎮める狙いがあるとみられる。
声明は、感染症の封じ込めに向けた各国の対策を「完全に支持する」と歓迎した。経済成長や強靱な金融システムを維持するため「財政や金融政策を含め、さらなる行動をとる用意がある」と表明した。
感染症対策を巡っては、先進7カ国(G7)財務相と中銀総裁が3日に世界経済の下振れを回避するため「適時かつ効果的な措置について、さらなる協調の用意がある」との共同声明を発表した。(ワシントン 共同)