大学入学共通テストへの英語民間試験の導入見送りを受け、大学入試英語の適正な実施に向けて議論している自民党文部科学部会の「ワーキングチーム」(WT)は9日の会合で、文部科学省への提言案を了承した。
提言案は、英語入試の「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能のうち、評価に専門性を必要とする「話す」技能を測る際に民間試験の活用を挙げた。ただ、入試については「各大学が自ら試験問題を作成し、評価・選抜する能力を持つことが基本」として大学側が主体性を持つべきだと強調した。
提言は16日の文部科学部会で決定し、政府が年内に策定する新たな英語入試の方法への反映を目指す。