俳優の玉木宏(40)主演で4月14日にスタートするカンテレ・フジテレビ系ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」(火曜後9・0、初回20分拡大)に個性派俳優、遠藤憲一(58)が久々の悪役で登場する。
その鋭い眼光と強面からかつてはVシネマでの悪役を多く演じてきたが、近年はそのイメージとのギャップを生かした愛嬌のある役や実直な役が多い。小学生たちからも慕われているようで「精一杯悪役に徹して嫌われるように頑張ります。でも、子供たちがドン引きするだろうなあ」と苦笑いする。
物語は、育ての両親を自殺に追いやった運送会社社長への復讐を誓った双子の兄弟を描くサスペンス作品。玉木が復讐のために心を捨て、顔も名前も変え、裏社会に身を投じた主人公・竜一、玉木と初共演となる高橋一生が双子の弟で、運送会社を監督する国土交通省のエリート官僚、竜二を演じる。また、血のつながりのない妹を松本穂香が扮する。
遠藤は、その復讐相手となる運送会社社長の霧島源平役。強引な手法で広島の小さな運送会社を全国規模の大企業へと育て上げたワンマン社長だ。広島弁で話す態度は傲岸不遜。双子の両親が営む運送会社に悪質な乗っ取りを行い、両親を自殺に追い込むが、本人は覚えてさえいない。
遠藤は「初回が終わったときに嫌われまくってもう悪役しか来なくなっちゃったりして…」と冗談まじりに話すが、「でも、それが役者の醍醐味ですからね」とさまざまな役柄を演じることの喜びを口にした。
双子の兄弟については「玉木さんはほぼ初めて。一生君は『民王』(2015年、テレ朝系)でブレークする姿を見ていた。俳優さんとの絡みの中で芝居は変わっていくと思うので楽しみですね」と話している。ほかに復讐劇のキーパーソンとなる人物に西郷輝彦、斉藤由貴、細田善彦の出演も決定した。
なお、きょう10日午後9時放送の「10の秘密」内で「竜の道」のスペシャル予告映像が初放送される。
(産経デジタル)