NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00)は6日、第50話が放送された。本作は、国民的アニメ「アンパンマン」の生みの親である漫画家やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦の姿を描くオリジナル脚本作品である。第50話では、北村匠海が演じる主人公・柳井嵩に召集令状が届き、彼が出征する様子とその後の軍隊での出来事が描かれた。
出征の日:別れと激励
丸刈り頭になった嵩を見て、若松のぶ(今田美桜)はすべてを悟り、「おめでとうございます」と頭を下げる場面から始まった。困惑する嵩だったが、迎えた出征の日には町人たちが激励に集まり、柳井千代子(戸田菜穂)も必死に言葉を絞り出して息子を見送った。特に印象的だったのは、登美子(松嶋菜々子)が「生きて帰ってきなさい!」「死んだら駄目よ。生きるのよ!」と強く言い放ち、嵩を送り出したシーンだ。
軍隊での再会と配置換え
高知連隊に入隊した嵩は、そこで小学校の同級生である今野康太(櫻井健人)と驚きの再会を果たす。束の間の再会だったが、その後、嵩と今野は揃って勇猛果敢で知られる福岡・小倉連隊への配置換えを命じられる。
連続テレビ小説「あんぱん」第50話、入隊した柳井嵩(北村匠海)が今野康太(櫻井健人)と思わぬ再会を果たす場面。
上等兵との遭遇と厳しい現実
小倉連隊で靴紐を直していた嵩は、上等兵の八木信之介(妻夫木聡)と遭遇する。八木は嵩に厳しく問いかけ、嵩は「本日付で高知連隊から転属いたしました、陸軍二等兵、柳井嵩であります!」と応じる。八木は「姿勢を正せ!戦場では、気の緩んでおる奴が一番に死ぬ。気を引き締めろ!」と叱咤し、軍隊の厳しい現実を突きつけた。
視聴者の反応と「戦争パート」へ
SNS上では、作中で「小倉」という地名が登場したことに多くの視聴者が反応。「小倉連隊。もしかして健ちゃんいるんじゃない?」「健ちゃんと再会フラグ?」「小倉に期待。健ちゃんいないかな…?」といった声が上がった。第47話(6月3日)で召集令状が届き、故郷・福岡に帰った嵩の親友・辛島健太郎(高橋文哉)との再会を期待する声が見られた。
次週9日からは第11週「軍隊は大きらい、だけど」が始まる。物語は本格的に「戦争パート」へと突入し、嵩が直面する過酷な現実が描かれることになる。