aiko、吉本、クラシックも イベント中止で配信相次ぐ





無観客で開催された「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 Live from Muza!」=8日、川崎市のミューザ川崎シンフォニーホール

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて各地でイベントが中止・延期されるなか、コンサートやお笑いライブなどの動画コンテンツが、インターネットで相次いで無料配信されている。平成23年の東日本大震災の際にも、娯楽作品が無料公開される動きがあったが、当時に比べてネット環境は向上。動画を快適に楽しめるようになっている。ライブを配信で楽しむ契機にもなりそうだ。(森本昌彦)

 「ライブやイベントの中止などで、残念がっている方も多いと思う。そんな方々に、アーティストのライブ映像で少しでも励みになったり、元気になってもらえたら」

 エイベックス・エンタテインメントレーベル事業部の猪野丈也執行役員本部長はこうコメントした。

 同社は5日、動画配信サイトYouTubeの「エイベックス・チャンネル」で、同社に所属するアーティストのライブ映像コンテンツを無料公開した。反響は大きく、同社によると開始後1日でチャンネルの登録者数が約5万人増えた。今月31日までの期間限定の取り組みで、TRFや浜崎あゆみさん(41)、倖田來未さん(37)、AAA(トリプル・エー)などの映像約100本が順次公開される。

 吉本興業は、全国の劇場から漫才やコント、トークなどの生配信を開始している。期間は、現在中止となっている同社主催の公演やイベントが再開されるまでの予定だ。動画配信サービスの「Hulu(フールー)」も同日、日本テレビのドラマやバラエティーなどの無料配信をスタートした。会員登録の必要もなく31日まで閲覧できる。

 中止となったイベントの無料配信も次々に行われている。

 ミューザ川崎シンフォニーホールと東京交響楽団は8日、観客を入れての演奏が中止になった公演の開演時刻に、「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 Live from Muza!」と銘打った無観客ライブ配信を実施した。14日にも予定され、中継は動画サービス「ニコニコ生放送」で行われる。

 東京・上野で毎年開かれているクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭」も、無観客ライブとなった14、15日の3公演を無料でネットで流す。音楽祭の実行委員会は、今回の決断について「たとえ観客のいない音楽会でも、その先に感じる多くのお客さまへ届ける想いをもって演奏し、スタッフも音楽家とお客さまをつなぐための努力を行う」と説明する。

続きを読む



Source link