首相「一層緊張感持ち職務を」　森法相を厳重注意、閣僚辞任は否定

　安倍晋三首相は１２日、官邸で森雅子法相と面会し、国会で東京電力福島第１原発事故の際に検察官が「逃げた」などと答弁したことを厳重注意した。首相は面会後、記者団に「今後より一層、緊張感を持って職務を果たしてもらいたい」と述べ、森氏を続投させる考えを示した。

　森氏は記者団に「結果として、法務省が確認した事実と異なる事実を発言した」と説明。「検察庁を所管する法相として不適切なものだったと真摯に反省して、発言を撤回し、深くおわびする。国会の審議で一層誠実に対応する」と述べた。