「欧州はパンデミックの震源地」とWHO事務局長 中国への対応との差に「違和感」も

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 記者会見するWHOのテドロス事務局長(左から2人目)=3月9日、ジュネーブ(AP)

 記者会見するWHOのテドロス事務局長(左から2人目)=3月9日、ジュネーブ(AP)

 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は13日の記者会見で、新型コロナウイルスについて「欧州が今や、パンデミック(世界的な大流行)の震源地となった」と述べた。2月下旬以降、1日当たりの新型コロナウイルスの新規感染者は中国よりも中国以外で多くなっている。その中でも、欧州の感染者数の増加が際立つことから感染拡大の中心地が中国から欧州に移行したとの考えを示した。

 WHOによると、イタリアの感染者数は14日時点で1万7千人を超え、移動制限を全土で実施している。欧州でイタリアに次いで多く、5千人以上のスペインは非常事態を13日に宣言した。ドイツ、フランスでもそれぞれ数千人の感染者が確認されている。テドロス氏は会見で、欧州の最近の感染状況について「中国を除く世界の他の地域よりも多くの感染者数と死者数が報告されている」と指摘した。トランプ米政権は13日から、英国を除く欧州から米国に外国人が入国することを30日間禁止し、事態は深刻さを増している。

 ただ、中国の感染者数が全体の大半だった1月下旬ごろ、テドロス氏は「WHOは中国が感染拡大を防ぐ能力があると確信する」とし、中国からの退避について「過剰反応は必要ない」と強調。中国に配慮して状況を楽観視する姿勢を貫いていただけに、欧州への危機感を強調する現在の発言に「対応が大きく違う」(感染症の英専門家)と違和感を指摘する声もある。

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