新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の対応に当たった橋本岳厚生労働副大臣と自見英子政務官が健康観察期間を終えて16日に登庁し、通常業務に復帰した。
橋本氏は厚労省で記者団に「(下船後に)宿泊施設で健康観察をしながらテレワークで過ごした。健康を崩すことなく過ぎたので今日から来た」と説明。クルーズ船対応については「医療関係者や自衛隊、乗員、乗客らの協力で検疫ができた」と強調した。
自見氏は「心のケアを含めて死者を出さないということを一番大事なこととして取り組んだ」と話した。
一方で、橋本氏は「乗客を下ろせる場所を確保して下ろせればよかった」と述べ、宿泊施設などの十分な準備が必要だったとの認識を示した。また、「普段から手指消毒やマスクのつけ方をきちんと確認しておくことが大事だ」とも語った。
橋本氏は「清潔ルート」「不潔ルート」と書かれた貼り紙がしてある船内の写真をツイッターに一時掲載したが、記者団に「感染防御をどうするかを説明する中で、見てもらうほうがいいと考えた」と説明した。