「本当の動機、明らかにされず」 相模原殺傷判決で接見の教授ら

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 「津久井やまゆり園」に設置された献花台を訪れ、植松聖被告の死刑判決を報告し手を合わせる地元住民ら=16日午後、相模原市緑区

 「津久井やまゆり園」に設置された献花台を訪れ、植松聖被告の死刑判決を報告し手を合わせる地元住民ら=16日午後、相模原市緑区

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(30)の死刑判決を受けて、植松被告に手紙を送り、拘置所で接見した経験もある和光大学名誉教授の最首(さいしゅ)悟さんらが会見。「本当の動機が明らかにされなかった」などと話した。

 知的障害者の娘を持つ最首さんは、判決を受けて「障害者を人だとは思っていない植松被告には、殺人を犯したというトラウマがない。できるだけ生きて自分のやったことを振り返り、いつか頭を抱えてもらいたい」と述べた。

 今回の公判について「植松被告は普通の青年だということが明らかになった」とし、「他人とともに生きる、という考えが欠けている。全員の人間の尊厳を認めず、不適格者は生きてはいけないというような風潮がある。私たちの心の中に根付いている問題だ」と指摘。「被告の障害者差別の感情に深く踏み込むことがなかった。これが裁判の実態で、だからこそ本当の犯行の動機という部分が明らかにされなかったのだと思う」と語った。

 また、自身が全盲の障害を持つ日本障害者協議会の藤井克徳代表も会見。「障害者は殺した方がいい、安楽死をさせた方がいいという言葉と、植松被告の名前だけが残っていくのだろうなと思った」と感想を述べた。

 被害者の固有名詞が伏せられた状態で審理が進んだことについて「遺族が匿名希望を出していることは承知しているが、差別を扱っている裁判で差別が起きていることを残念に思った」と批判。「事件を個別の事象として扱い、意思疎通がとれない人を殺したという差別に関する議論が深められていなかった。結果的に浅い裁判だったという印象がぬぐえない」とも話し、「この事件を忘れてはいけない。今できることは、障害をもった人の社会での立場や状況を好転させることだ」と強調した。

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