静岡県議会は17日の議会運営委員会で、大量のマスクをインターネットオークションで高額販売した諸田洋之県議(53)に対する問責決議案の提出を決めた。公明党県議団が提案した。18日の県議会2月定例会最終日で審議されるが、最大会派の「自民党改革会議」や第2会派の「ふじのくに県民クラブ」も賛成する方向で、可決される見通しとなっている。
県議会事務局によると、県議への問責決議案が提出されるのは県政史上初。
法的効力はないものの、諸田氏に対し「議員としての自覚と品位に欠け、県民の信頼を大きく失墜させた道義的、政治的責任は極めて大きい。猛省を強く求めるとともに責任を問う」と、自ら出処進退を判断するよう強く促している。諸田氏は「県民の負託に応えたい」と辞職を否定している。
諸田氏は2月4日から3月6日にかけてオークションサイトに1セット2千枚の医療用マスクを出品。89回の落札で計約888万円の売り上げがあったとしている。