米中メディアめぐる対立 中国「損失大きいのは米側だ」



記者から質問を受ける中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官=3月18日、北京(ロイター)

 【北京=三塚聖平】中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官は18日の記者会見で、米主要3紙の米国籍の中国駐在記者を対象に記者証を前倒しで返還させると発表したことについて、「現在の状況を引き起こした原因と責任は中国側にはない」などと米側を強く非難した。

 その上で耿氏は「われわれは米国に対して即座に中国メディアに対する抑圧を停止するよう求めている。さもなければ、損失がより大きいのは米側になる」と警告した。

 中国外務省は同日、ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)、ワシントン・ポストを対象に、中国駐在記者の記者証を前倒しで返還するよう求めると発表。トランプ米政権が、中国政府・共産党傘下のメディアへの管理を強化したことに対する対抗措置で、米中対立がエスカレートする事態になっている。



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