【北京=三塚聖平】新型コロナウイルスの震源地となった中国湖北省武漢市当局は22日、一定の条件を満たせば自宅を出て出勤することを認めるとの通知を出した。中国メディアが報じた。23日で武漢の封鎖措置が始まって2カ月となるが、封鎖解除に向けた動きの一環とみられる。
報道によると、個人の感染リスクを測るインターネット上のシステムで「問題なし」と判定されるなどの条件を満たせば、出勤のため自宅がある居住区を出入りすることを認める。市外から武漢に入ることも一定の条件下で認めるといい、市内の公共交通も徐々に回復させていく。
中国国家衛生健康委員会は22日、武漢で新たに確認された感染者が4日連続で0人だったと発表。武漢でも感染状況がピークを過ぎたとして、企業活動の再開など正常化に向けた動きを徐々に進めるとみられる。