25日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続伸し、前日比495・64ドル高の2万1200・55ドルで取引を終えた。総額2兆ドル(約222兆円)規模の米経済対策への期待感から買いが進んだ。上昇幅は一時、1300ドルを超えた。
前日に米経済対策法案成立への期待感で、過去最大の上昇幅を記録。米連邦準備制度理事会(FRB)による相次ぐ金融緩和に加え、財政政策も実現に向けて前進し、投資家の先行き不安がやや和らいだ。直近の最安値をつけた23日から上昇率は14%に達した。
ただ、新型コロナウイルスは感染拡大に歯止めがかかっておらず、市場では一本調子の株高には懐疑的な見方も強い。25日は下げに転じる場面もあり、値動きは不安定だった。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は33・56ポイント安の7384・30と反落した。
銘柄別では、米政府の救済を期待した買いが目立ち、航空機のボーイングは上昇率が24%を超えた。(共同)