安倍晋三首相は２６日午後、西村康稔経済再生担当相に対し、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく政府対策本部の設置を指示した。西村氏が首相と面会後、記者団に明らかにした。西村氏は「政府対策本部の設置を速やかに進めたい。政府対策本部が立ち上がれば各都道府県にも対策本部が立ち上がるので、しっかり連携し、感染拡大の防止に全力をあげたい」と述べた。
西村氏とともに首相と面会した加藤勝信厚生労働相は、現在の新型コロナウイルスの感染状況に関し、（１）都市部を中心に感染者が増え、かつ感染経路が不明な事例も増加（２）世界全体で世界保健機関（ＷＨＯ）によるパンデミック（世界的流行）宣言後も感染者数が増加（３）国内で海外からの帰国者などウイルス移入が疑われる事例が急増－の３点を示した。その上で、首相に対し「感染蔓延の恐れが高いと報告をさせていただいた」と述べた。
