【ニューヨーク=上塚真由】新型コロナウイルスの感染が急速に広がる米ニューヨーク州のクオモ知事は25日、州内の感染者数は3万811人で、死者数は285人になったと発表した。ニューヨーク市の感染者は前日よりも2952人増え、1万7856人。
クオモ知事は「人の密集度を下げる措置が機能している可能性がある」と述べ、州の一部では状況改善の兆しが出ていると指摘した。成果として挙げたのは、州の入院患者数。22日時点では2日ごとに倍増するペースだったが、24日には4・7日ごとに減速したという。
さらに、3月はじめには「全米最大のクラスター(感染集団)」とされたニューヨーク市郊外ウエストチェスター郡では、「学校閉鎖や、集会の禁止、検査の実施により、感染者の増加を劇的に遅らせることができた」と述べた。
同州では今後、3週間後にピークが訪れる可能性があるとして、人工呼吸器や病床の確保を急いでいる。