宿泊キャンセルに自治体が支援策 半額プランや商品券





ホテルや旅館などが立ち並ぶ和歌山県白浜町

 新型コロナウイルスの影響で和歌山県内の観光地に宿泊キャンセルが相次いでいるため、自治体が支援策を打ち出している。海外や首都圏からの観光客も多い紀南地域などは、宿泊客が大幅に減少。和歌山県白浜町は総額約1億3800万円の緊急経済対策に乗り出す方針で、宿泊料を半額程度とするプランや、購入額に上乗せして買い物できるプレミアム商品券の発行などを盛り込んだ。同県那智勝浦町も、全町民に3千円分の商品券を配布する。

 白浜町では、割り引きの宿泊プランは2人以上が対象で、上限2万円の予定。民間のネット業者が販売し、宿泊業界を支援する。プレミアム商品券は、券の購入額に対し30%上乗せして買い物できる。

 24のホテル・旅館が加盟する白浜温泉旅館協同組合の調査によると、2月27日時点で、1~3月の予約に約8800件のキャンセルがあり、損失額は約5億3千万円にのぼる。レジャー施設「アドベンチャーワールド」が今月23日に一部営業を再開したとはいえ、東京と白浜を結ぶ航空便は東京都の感染拡大などから今後の見通しは厳しい。

 旅行関連以外の経済対策としては、町内の中小企業が日本政策金融公庫の融資を受けた場合、町独自で行っている利子助成を年0・66%から1%に引き上げる。信用保証料の補助も3分の1から3分の2とする。町上下水道課は昨年10月以降30%引き上げた水道料金を、6~11月の点検分は元に戻す。

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