安倍晋三首相は1日の参院決算委員会で、新型コロナウイルス感染症をめぐり「今この時点で緊急事態宣言を出す状況にはないと考えている」と述べた。西村康稔(やすとし)経済再生担当相は1日午後に専門家会議を開催し、直近の感染状況などを確認する考えを示した。
首相は緊急事態宣言について「何よりも国民の命を守るために判断していきたい」と説明した。一方で「フランスのようなロックダウン(都市封鎖)はできない」とも語った。
西村氏は、緊急事態宣言の発令に関し「新規の感染者数や感染源が分からない感染者数、海外が国内に与える影響、医療提供態勢などを総合的に判断する。専門家も瀬戸際の状況が続いているという認識だ」と説明した。