ひき逃げ致死罪新設を要望　埼玉、小４男児の遺族

　埼玉県熊谷市で平成２１年、小学４年の小関孝徳君＝当時（１０）＝が死亡した未解決のひき逃げ事件で、母親の代里子さんが２日、東京都内で交通安全議員連盟の国会議員らと面会し、逃走した運転者に適用する「危険運転逃走致死罪」の新設などを求めて嘆願書を手渡した。

　嘆願書では、飲酒の発覚を恐れて逃げるといった悪質な行為に対応するため、自動車運転処罰法の中に公訴時効のない危険運転逃走致死罪や、同致傷罪を設けて厳罰化すべきだと指摘している。

　代里子さんは、衆院第２議員会館で開かれた連盟の総会に出席し「法改正を通じ、交通犯罪が少ない社会を作ってほしい」と訴えた。連盟事務局長の竹本直一ＩＴ・科学技術担当相は「ひき逃げの抑止につながる可能性がある。大きなテーマにしたい」と応じた。