マスク着用 感染拡大防止に一定の効用 WHO

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WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏(手前)=ロイター

WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏(手前)=ロイター

 世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は3日、新型コロナウイルスの感染予防目的で一般市民がマスクを着用しても効果は薄いとする一方で「患者が着用すれば、他人に感染させる可能性は低くなる」と述べ、感染拡大防止に一定の効用は見込めると改めて指摘した。

 WHOは飛沫感染を防ぐために、熱やせきなどを発症した患者と感染者を自宅で看病する家族に対してのみ、マスク着用を推奨してきた。

 日本ほどマスク着用の習慣がない欧米では今回の事態を受け、医療関係者向けのN95と呼ばれる高機能マスクを一般市民が着用する例もみられる。WHOはこうしたマスクが、感染者の治療に当たっている医療関係者に行き渡ることが重要だとし、買い占めなどは行わないよう求め、各国に増産を呼び掛けている。(ジュネーブ 共同)

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