「アフタヌーンティー」などのブランド名で飲食店や衣料販売を手掛けるサザビーリーグ(東京)の森正督会長が代表を務める資産管理会社「三木家」(東京)が東京国税局の税務調査を受け、株の売却益をめぐり約80億円の申告漏れを昨年に指摘されていたことが4日、関係者への取材で分かった。
法人税の追徴税額は過少申告加算税を含め約20億円。三木家は納付したが、処分を不服として昨年12月、東京国税不服審判所に審査請求したもようだ。
関係者によると、三木家は平成27年、保有していたサザビーリーグの株を同社に売却。その際、株価を8万円として売却益を計算したが、国税局はサザビーリーグの資産状況から、1株84万円が相当と判断。差額分について申告漏れを指摘したとみられる。
サザビーリーグの株売却益をめぐっては、創業者の鈴木陸三元会長も約130億円の申告漏れを東京国税局に指摘され、東京国税不服審判所に審査請求したとされる。