5日に告示され無投票で新議員が決まった埼玉県志木市議選(定数14)で、無所属で立候補した現職の多田光宏氏(37)が「立憲民主党」と印刷した選挙活動用の車両を用意し、同党県連が「候補者擁立をしていない」とホームページなどで告知する異例の事態となった。
車両に掲げられた党名のデザインは立憲民主党のロゴマークと酷似しており、党県連の担当者は「ロゴは党員の活動のためにある。あのような使い方は想定していなかった」と困惑している。多田氏の車両を目撃したという声が寄せられたため、党とは無関係であることを表明したという。
多田氏は6日、産経新聞の取材に、「立憲民主党」という名称の政治団体を設立していると主張した上で「自分の党のロゴだ」と説明した。一方で「立憲民主党に好感を持っていた」とも語った。車両は告示日の選挙活動では使用しておらず、告示前に一度だけ志木市外で走らせたという。
(内田優作)