米国務省は6日、ロシアを拠点とする国家主義団体「ロシア帝国運動(RIM)」と幹部3人を米大統領令に基づく「国際テロリスト」に指定すると発表した。同組織は白人至上主義者らに軍事訓練を施しており、国務省は「白人至上主義のテロリストを指定するのは初のケース」だとしている。
トランプ大統領は、白人至上主義者を正面から批判しない姿勢が憎悪犯罪(ヘイトクライム)の増加を招いていると批判されてきた。トランプ政権には11月の大統領選を前にこうした批判を払拭する狙いがありそうだ。
国務省によると、RIMはロシア・サンクトペテルブルクにある2カ所の訓練施設で、ネオナチや白人至上主義者向けの民兵訓練を提供。2016年と17年には訓練を受けたスウェーデン人の男2人が帰国後に爆弾テロを実行したという。(共同)