【続・防衛最前線】イージス艦「まや」 敵を捉える目 僚機・僚艦と共有

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海上自衛隊に引き渡され、就役した新型イージス艦「まや」=3月19日、横浜市磯子区

海上自衛隊に引き渡され、就役した新型イージス艦「まや」=3月19日、横浜市磯子区

 3月19日、横浜市磯子区のジャパンマリンユナイテッドの造船所。ここで建造されていた海上自衛隊の新型イージス艦「まや」(全長170メートル、幅21メートル、基準排水量8200トン)が完成し、海自への引き渡し式が行われた。

 蒼天の午前10時半過ぎ、音楽隊が奏でる行進曲「軍艦」(軍艦マーチ)に合わせて乗組員約300人が渡り階段を行進し、次々に乗艦。最後に小野修司艦長(1等海佐)が乗り込んだ。新型コロナウイルス対策でマスクを着用した河野太郎防衛相や山村浩海上幕僚長らがその様子を見守った。

 約1700億円が投じられた「まや」はさまざまな高性能装備を身に付けているが、最大の特徴は自衛隊が初めて搭載する「CEC」だろう。

 CECは「Cooperative Engagement Capability=共同交戦能力」の略。他の護衛艦、潜水艦、航空機などと大容量で高速の情報共有ネットワークで結ばれ、それぞれが捉えた敵の位置情報をリアルタイムで共有できる。

 どんなメリットがあるのだろうか。

 イージス艦はレーダーで敵を探知するが、レーダーは直線で放射される。地球は丸い。このため、水平線の向こう側にいる敵のミサイル・航空機は探知が難しい。中国などが開発している低空飛行の巡航ミサイルの攻撃を受けた場合、水平線を越えてこちらに接近してくるまで捕捉が難しい。

 一方、味方の航空機が上空から警戒すれば、水平線の向こう側までカバーできる。あるいは味方の艦艇が前方に展開していれば、より早い段階で敵の姿を捉えられる。このように僚機・僚艦が探知した敵情報をタイムラグなく共有し、素早く迎撃できるのがCECである。

 僚艦・僚機の目を借りることで視界は大きく広がるわけだが、その範囲に届くミサイルを持っていなければあまり意味がない。

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