広島地裁は13日、河井案里参院議員(46)が初当選した昨年7月の参院選で車上運動員に違法報酬を支払ったとして、公選法違反(買収)の罪で起訴された案里氏の公設秘書、立道浩被告(54)の初公判を20日に開くと決めた。
広島地検は立道被告が連座制が適用される組織的選挙運動管理者に当たるとみて、迅速に審理する「百日裁判」を広島地裁に申し立てていた。禁錮以上の刑が確定し、広島高検が提起する行政訴訟で適用対象と認定されれば、案里氏の当選が無効となる。
6月末までに計7回を予定しているが、判決期日を含め公判日程の詳細は決まっていない。
立道被告の他、案里氏の夫の克行前法相(57)=自民、衆院広島3区=の政策秘書、高谷真介被告(43)も公選法違反の罪で起訴されている。