【ソウル=桜井紀雄】韓国軍合同参謀本部は14日、北朝鮮が同日朝に南東部の江原道(カンウォンド)文川付近から飛翔(ひしょう)体数発を日本海側に向けて発射したと明らかにした。韓国軍は、短距離巡航ミサイルだと分析している。北朝鮮は今年3月だけで短距離弾道ミサイルとみられるミサイルを4回発射した。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、北朝鮮は国内で朝鮮人民軍を含めて厳しい統制を維持。北朝鮮にとって15日は、最大の祝日である金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日であり、感染症の流行に屈せず、国防力の増強を続ける姿勢を誇示する狙いとみられる。
北朝鮮は12日に国会に当たる最高人民会議を開催。「昨年、敵対勢力の制裁の中でも国防力強化で特出した成果があった」と総括した。