物品の新型コロナ消毒、台所用洗剤でもOKか 検証へ経産省検討委が選定


 経済産業省は15日、台所用洗剤に使われる界面活性剤などが、新型コロナウイルスの消毒に効果的な可能性があると発表した。同日、初会合を開いた有識者による検討委員会(委員長・松本哲哉日本環境感染学会副理事長)が、検証すべき消毒方法として界面活性剤など3つの物資を選定。今後、独立行政法人の製品評価技術基盤機構が有効性を評価するという。品薄が続くアルコール消毒液を医療機関に優先的に回すため、消毒方法の選択肢を増やして需要を抑制する狙いがある。

 3つの物資は界面活性剤、次亜塩素酸水(電気分解法で生成したもの)、第4級アンモニウム塩。いずれも基本的に、手指ではなく、ドアノブやスイッチ、テーブル、食器などの物品が対象だとしている。

 界面活性剤については、ぬるま湯に溶かしたものに食器などを5分以上浸した後に洗うなどの利用方法が考えられるとしている。平成15年に流行したコロナウイルスを原因とするSARS(重症急性呼吸器症候群)では、有効な選択肢とされた。

 次亜塩素水は塩酸や食塩水を電気分解して得られる水溶液で、正しく利用すれば、物品だけでなく、食品添加物の消毒にも有効な可能性があるという。第4級アンモニウム塩は「逆性せっけん」と言われる陽イオン系界面活性剤で、種類によっては、手指の消毒に使うことも期待できるとしている。



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