米大統領選、オバマ前大統領がバイデン氏を支持表明  





オバマ前米大統領(右)とバイデン前副大統領=2012年9月、シャーロット(UPI=共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ前米大統領は14日、11月の大統領選の民主党候補指名を確実にしたバイデン前副大統領(77)を支持すると表明した。バイデン氏は、オバマ氏が大統領だったときの副大統領。民主党勢力の間で今も幅広い人気を集めるオバマ氏による支持表明はバイデン氏にとり、党の結束強化や政治資金集めに向けた追い風となりそうだ。

 オバマ氏はワシントン市内の自宅で撮影したビデオ動画で「ホワイトハウスには、知識と経験、誠実さと謙虚さ、共感と品格に裏打ちされたリーダーシップが求められる。だからこそ私はバイデン氏が合衆国大統領になることを支持する」と述べた。

 オバマ氏はまた、バイデン氏が世界金融危機を受けて2009年に成立した、雇用維持・創出のための復興法の議会通過に奔走した立役者であると紹介し、「ジョー(バイデン氏)には暗黒の時代を乗り切り、復興の過程で私たちを癒やしていく性格と経験を有している」と称賛した。

 オバマ氏はトランプ大統領を名指しで批判しなかったものの、共和党について「富裕層への優遇税制などで法の支配を破壊した」などと攻撃した。



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