衆院静岡4区補選・候補者横顔 田中健氏(42) 「地元を元気に」妻の激励で再挑戦





衆院静岡4区補選に立候補した元都議の田中健氏

 26日投開票の衆院静岡4区補選には、新人4人が立候補した。届け出順に、無所属新人で元会社役員の山口賢三氏(72)、無所属新人で元都議の田中健氏(42)=立民、国民、共産、社民推薦、自民党新人で元県議の深沢陽一氏(43)=公明推薦、NHKから国民を守る党の新人で元東京都江戸川区議の田中健氏(54)の4人で、候補者の人柄や訴えなどを紹介する。NHKから国民を守る党の田中健氏は取材に応じておらず、掲載を見送ります。

     

 政治家としての原点は、銀行員時代に出会った下町の町工場で懸命に働く「おっちゃん」たちの姿にある。だから庶民の暮らしを守る政策を掲げ、働く人の将来不安を取り除くために賃上げや社会保障の充実、防災対策に取り組む決意だ。

 「地元を元気にしたい」と2年半前、故郷の静岡4区から衆院選に出馬して落選した直後、所属する党が解散。妻と乳児を抱える身で「茫然(ぼうぜん)自失になった」。「このまま普通のお父さんになるかな」と政治の道を諦めかけたが、妻から「ここで終わっていいの」とげきを飛ばされ、奮起した。

 捲土(けんど)重来を期した今回。告示3週間前にようやく野党4党に加えて連合静岡の推薦を取り付け、与党候補に真っ向勝負を挑む態勢が整ったところへ、新型コロナウイルスの災禍に見舞われた。

 「選挙の基本は握手なのに、握手が一度もできないなんて」と戸惑いながらも、インターネットを駆使して従来の形にとらわれない活動に挑戦中だ。神経をすり減らす選挙中の格好の息抜きは「3歳に成長した長男と一緒にブロック(玩具)を組み立てることかな」と顔をほころばせた。



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