国土交通省は16日、リニア中央新幹線工事の環境影響対策を検討する有識者会議の委員7人の名簿を発表した。国交省が当初提案した8人の委員候補者のうち、静岡県が「中立公正性に欠ける」と問題視した1人は外れ、1人が差し替えられていた。
同県が独自に公募して国に推薦したNPO法人日本下水文化研究会の稲場紀久雄代表(78)と、東大大学院農学生命科学研究科の蔵治光一郎教授(54)は、ともに委員から外れた。
一方で国交省は、同県の要望に沿う形でJR東海を説明責任者だと明記し、同県のほか大井川流域市町、文部科学▽厚生労働▽農林水産▽経済産業▽環境-の各省をオブザーバーとすることを確約した。
また、国交省が当初は今月中旬をめどに開催するとしていた初会合は、今月最終週に国交省と静岡県庁を結んだテレビ会議の形式で実施することが提案された。