中国GDP6・8%減 1~3月期、初のマイナス成長

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小売店街の改修状況をチェックする作業員たち=13日、中国・武漢(AP)
小売店街の改修状況をチェックする作業員たち=13日、中国・武漢(AP)

 【北京=三塚聖平】中国国家統計局が17日発表した2020年1~3月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除く実質で前年同期比6・8%減だった。新型コロナウイルス蔓(まん)延(えん)の直撃を受け、19年10~12月期(6・0%増)から急激に悪化。四半期ベースの記録がある1992年以降で、マイナスとなるのは初めて。

 中国では新型コロナの感染拡大を受け、1月下旬から経済活動が全面的に停止した。中国全土で工場の操業が止まり、感染防止のため飲食店や小売店の休業が長期化。米中貿易摩擦による打撃で悪化していた中国経済に追い打ちをかけた。

 統計局の毛(もう)盛(せい)勇(ゆう)報道官は、1~3月期の中国経済について「新型コロナが厳しい試練をもたらした」との認識を示した。

 消費、生産、設備投資のいずれも大幅に落ち込んでいる。同時に発表した1~3月期の主要経済指標を見ると、消費動向を示す小売売上高は19・0%減。飲食収入が4割減となったほか、宝飾品関連などの高額消費の低迷が目立つ。

 工業生産は8・4%減で、中でも自動車は26・0%減と大きく下落。企業の設備投資を含む固定資産投資は16・1%減で、道路や鉄道などのインフラ投資は19・7%減だった。

 中国政府は、3月に入ってから「国内での感染流行のピークは過ぎた」との見方を前面に示し、企業活動の再開を進めている。4月8日には、新型コロナの震源地となった湖北省武漢市の封鎖措置を解除。3月単月の工業生産は前年同月比1・1%減と、1~2月(前年同期比13・5%減)から改善の兆しを見せる。

 一方で、景気の先行きへの警戒感は強まっている。統計局の毛氏は、今後の懸念点として世界での感染拡大を挙げて「世界経済の下押しリスクは増しており、不安定、不確定な要素は明らかに多くなっている」と指摘した。

 世界経済の悪化により輸出の低迷といったマイナス影響が見込まれており、中国の20年通年の成長率も前年から大幅に悪化する恐れがある。

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