警視庁は18日、渋谷署の留置場に勾留されていた20~60代の男ら5人が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。これまで勾留者2人が感染したが感染経路は不明で、全勾留者と留置場担当の署員ら計約50人のPCR検査を行った結果判明した。集団感染の可能性もあり、週明け以降、同署の留置場を閉鎖する。
5人のうち30代の中国人の男が10日に発熱したがその後、異常はなく、他の日本人の男4人は無症状だった。4人のうち20代と30代の男が同室。60代の男性がすでに釈放されているが、12日に感染が判明した20代の男と同室だったという。
警視庁は同署の全勾留者を原宿分室の留置施設に移送し、陽性者は1人部屋に収容する方針。感染者らに取り調べするなどした署員11人は、自宅待機とした。
同署の留置場では8日に50代の男、12日に20代の男の感染が発覚。保健所などと協議し、16日にPCR検査を行い、18日午前に陽性者が判明した。9日以降は留置者もマスクを着用。アルコール消毒や手洗いなどの対策のほか一日に一度、検温を行っていた。警視庁は「非常に重く受け止めている。しっかり対策を取っていく」としている。