中国線で旅客機の貨物輸送 航空大手、座席や荷物棚を活用

[ad_1]



減便が拡大している日本航空=羽田空港

減便が拡大している日本航空=羽田空港

 新型コロナウイルスの影響で国際線、国内線とも大半が運休している航空大手2社が、旅客機の客室を利用した貨物輸送に本格的に乗り出す。全日本空輸は来週中にも中国線で旅客機の座席を、日本航空は中国線で客席の頭上の荷物置き場を活用した輸送をそれぞれ始める。マスクなど医療関連の貨物輸送の需要が高まっていることから、客室下の貨物室に加えて、客室も利用して効率的な輸送を図る。

 全日空は中国当局から許可を受けた上で、22日にも上海-羽田線の旅客機の座席に貨物を載せて運航する。4月10日から始めている座席上の荷物棚への搭載も続ける。貨物需要を踏まえて他の路線への拡大も検討する。全日空によると、中型の機材の場合は座席上の荷物棚と座席に荷物を積むと、貨物室だけを使う場合に比べて、1・4倍の22トンに積載量を増やせるという。

 日航も国土交通省からの認可後、月内に旅客機の座席上の荷物棚を活用した貨物輸送を始める。座席への積載も検討する。国内線では、両社とも荷物棚に積載した旅客機の貨物輸送は始めている。

 両社は、国際線で9割、国内線で5~6割と旅客機の大幅な運休を強いられ、余剰機材が発生している。一方で、従来の生鮮食品や機械部品に加えてマスクなど医療関連の需要が増加しているため、航空貨物の需要は堅調。余剰の旅客機を貨物専用として運航することにした。

[ad_2]

Source link