カナダ東部ノバスコシア州で18~19日に起きた乱射事件で、地元警察は21日、死者が計23人になったと発表した。犯行時に警官を偽装していた歯科技工士ガブリエル・ワートマン容疑者(51)=警察が射殺=が着ていた警察の制服は本物だったことも明らかにした。
犠牲者の中には容疑者の知人が含まれる一方、面識のなかった人もいるといい、警察は動機の解明を急いでいる。容疑者が事件当時に使用していた車も警察車両によく似せたものだった。
事件現場は16カ所に及んでおり、現場周辺では5カ所以上の建物や車両で火災が発生。警察は容疑者が乱射と前後して放火した疑いがあるとみて捜査している。火災現場からも犠牲者が見つかった。
最初の乱射事件は州北部ポータピックで18日深夜に発生。容疑者はそこから放火や発砲を繰り返したとみられ、19日昼近くに数十キロ離れた州中部エンフィールドで警官隊と銃撃戦になり射殺された。(ニューヨーク 共同)