コロナ対策でEU結束を演出 メルケル首相「まとめ役」で復活

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記者会見に臨むドイツのメルケル首相=23日、ベルリン(ロイター)

記者会見に臨むドイツのメルケル首相=23日、ベルリン(ロイター)

 【パリ=三井美奈】新型コロナウイルス被害に対する欧州連合(EU)の「復興基金」は、ドイツのメルケル首相の強い後押しで実現した。2年前に退任への意思を表明し、EUの表舞台から遠ざかっていたが、「まとめ役」として再び強さを発揮した。

 メルケル氏は23日、EU首脳会議後の記者会見で、「復興基金の必要性は、だれが見ても明らか。EUの利益は、ドイツの国益でもある」と述べた。会議前には独連邦議会で、復興基金設立に向け、「大きな貢献をすべきだ」と訴えた。

 新型コロナが2月、イタリアから欧州全域に広がって以降、各国はバラバラに感染対策を行い、国境を封鎖した。ドイツも同様で、メルケル氏が3月18日、国民向け演説を行った際、EUへの言及は皆無だった。

 EUの結束を主張し始めたのは今月、ドイツで感染に歯止めがかかってからだ。大量検査で致死率を抑え、20日には一部商店を再開。EU一の経済大国は、コロナ対策でも強かった。

 ユーロ共同債で、ドイツは一貫して反対した。だが、EU内対立で、イタリアやスペインの国債利回りが一時上昇。イタリアでは、共同債を実現できないコンテ首相に対し、EUたたきのポピュリズム(大衆迎合主義)が攻勢を強めた。ユーロ危機再発を防ぐためにも、ドイツが率先して新たな枠組みを作り、大規模な支援策を示す必要性があった。

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