英国の新型コロナ死者2万6097人に 欧州で2番目の多さ

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英ロンドンの医療従事者たち=6日(AP=共同)

英ロンドンの医療従事者たち=6日(AP=共同)

 【ロンドン=板東和正】英政府は29日、新型コロナウイルスによる死者数が2万6097人となったと発表した。欧州でスペイン、フランスを抜き、2万7千人超のイタリアに次いで2番目の死者数となり、世界全体では3番目の多さとなった。英国で公式の死者数が増えたのは、介護施設などで死亡した国民を政府の集計に初めて含めたのが要因という。

 英国はこれまで、新型コロナによる死者数が欧州で、イタリア、スペイン、フランスに次いで4番目に多かった。今回、病院での新たな死者数に加え、3月以降に介護施設や自宅などで死亡した3800人以上が加算された。

 ラーブ外相は29日の記者会見で、「死者数が(実際に)急に増えたわけではない」と前置きした上で「感染拡大のピークは過ぎておらず、英国は危険な状態にある」との見方を示した。

 英国では、病院外で死亡すると、死亡診断書の作成に時間を要する事情があり、政府は病院での死者のみを集計の対象にしていた。ただ、介護施設で新型コロナに感染した入所者が死亡した例が相次いで報告され、公式の死者数に含めない方針に批判の声が上がっていたことから、集計方法を見直したとみられる。 もっとも政府が現時点で介護施設の死者数を全て把握できていないとの指摘もあり、英メディアによると、介護施設での実際の死者数は6千人を超えている可能性もあるという。

 介護施設で感染が広がる原因の一つは、マスクや防護服の不足とみられている。マスクなどは患者を抱える病院に優先して回されており、介護施設で十分に備わっていない。また、国内で不足するPCR検査キットの配布も病院が先で、介護施設の入所者の検査も遅れている。

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