7月20日投開票の参議院選挙は、公示後初の日曜を迎えた。改選数6、補欠1の計7議席を争う激戦の東京都選挙区で、国民民主党の新人候補、元NHKアナウンサーの牛田茉友氏(40)が、品川区の武蔵小山駅前などで精力的に街頭演説を行った。党代表の玉木雄一郎氏(56)も応援に駆けつけ、支持を呼びかけた。
街頭演説と立候補の動機
NHKで16年間アナウンサーとして活躍し、高い知名度を持つ牛田氏。武蔵小山駅前での演説では、立候補に至った率直な思いを語った。「社会を変えたいと思いNHKに入り、児童虐待などの問題を取材・報道してきましたが、なかなか状況は変わりませんでした。政治は何をしているのか、という疑問から、自らが変える立場に立つことを決意しました。」さらに、「税金ばかりが引かれ、手取りが増えない現状を変えたい」と、生活に密着した課題にも触れ、有権者に訴えかけた。
国民民主党の牛田茉友参院選候補、武蔵小山駅前で玉木代表と街頭演説し支持を訴える
商店街を練り歩き有権者と交流
この日、牛田氏は武蔵小山での街頭演説後、東急池上線戸越銀座駅まで続く商店街など、約1.3キロを練り歩いた。買い物客ら多くの有権者とグータッチを交わすなど、積極的に交流。中には、持参したペンと色紙にサインを求める人もおり、サンケイスポーツの取材に対し、「前職ではあまり経験がなかったので、大変ありがたいです」と感謝の気持ちを述べた。
暑さ対策と選挙戦の手応え
炎天下での活動となったため、牛田氏はネッククーラーを着用し、暑さ対策を行った。ブラウスの背中に汗をにじませながらも、終始笑顔で支持を訴える姿が見られた。新人候補ならではの悩みとして、「帽子も持ってきましたが、いつかぶるのが良いのかタイミングが分からなくて…」と打ち明ける一幕も。選挙戦の序盤での手応えについては、「一生懸命訴えていますが、少しずつ共感や支持の輪が広がっていると感じています」と前向きに語った。
玉木代表「後半戦が勝負」
牛田氏と共に練り歩いた国民民主党の玉木代表も取材に応じた。ペットボトルで水分補給をしながら、「参院選はまさに後半戦が勝負です。国民の皆さんの期待に応えられるよう、全身全霊で頑張りたい」と、今後の戦いへの意欲を述べた。
東京選挙区の女性候補たち
今回の参院選東京選挙区には、牛田氏の他にも注目される女性候補が多数立候補している。例えば、参政党のさや氏(43)、元衆院議員で無所属新人の山尾志桜里氏(50)らがおり、全32候補中、女性候補は10人に上る。
国民民主党の新人として参院選東京選挙区に挑む元NHKアナウンサーの牛田茉友氏は、公示後初の日曜に武蔵小山や戸越銀座で精力的な活動を展開し、有権者との距離を縮めた。知名度を活かしつつ、自身の言葉で政治への思いや政策を訴え、選挙戦序盤での手応えを感じている様子だ。玉木代表も後半戦の重要性を強調しており、激戦の東京選挙区における牛田氏の今後の戦いに注目が集まる。
サンケイスポーツの報道に基づく