韓国人女児搬送で日本協力 「こどもの日の奇跡」と報道


 急性白血病のため緊急治療が必要となったインド在住の韓国人女児(5)を韓国に搬送するため、日韓当局などが協力、5日に帰国が実現した。複数の韓国メディアが伝えた。5日は韓国でも「こどもの日」で、現地では「こどもの日の奇跡」とも報じられた。

 韓国紙の中央日報によると、女児は今月初旬にニューデリー近郊の病院に入院した。その後、状態が悪化したものの、インドでは新型コロナウイルス対策で国際線運航が中断。韓国のチャーター機も今月中旬以降まで運航しないため、現地の韓国大使館が各国の外交団に協力を訴えた。

 これに日本大使館が応じ、4日の日本航空の臨時便に座席を確保した。女児は母親と妹の3人で搭乗。5日早朝に羽田空港に到着し、成田空港に移動して韓国へと向かった。日本経由のためのビザ発給でも日本側が支援し、インド政府も出国手続きで協力した。

 女児を乗せた日本航空機が無事離陸するのを確認後、韓国の駐インド大使が日本大使に電話で謝意を伝えた。インドに残った駐在員の父親は「絶望的だったが奇跡が起きた」と感謝したという。

 同紙によると、インドでは先月、日本側の要請で韓国人用のチャーター機に日本人が搭乗して帰国するケースもあった。(共同)



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