米東部ニューヨーク州のクオモ知事は9日の記者会見で、「川崎病」とみられる症状が出た子ども2人が州内で新たに死亡、死者が計3人になったと明らかにした。血管に炎症が起こる川崎病の発症には新型コロナウイルスが関連しているとの指摘がある。
州内ではこれまでに少なくとも73人が川崎病の症状を訴えており、8日に5歳の男児の死亡が判明していた。多くの患者は呼吸器系の症状が見られない一方、新型コロナの検査で陽性を示す共通点があるという。
クオモ氏は「状況は深刻だ」と述べ、連邦政府や医療機関と連携して対策を講じる姿勢を示した。
クオモ氏はまた、公共交通機関で働く州内の約1300人に抗体検査を行った結果、陽性の割合は約14%で、一般市民(約20%)よりも低かったことを明らかにし、感染予防策が一定の成果を上げているとの認識を示した。(共同)